原爆資料館 市民団体が外国人へのアンケート結果を市に提出

長崎原爆資料館の展示内容の更新をめぐる議論の参考にしてもらおうと、長崎市の市民団体が外国人に対して行ったアンケート結果を長崎市に提出しました。

アンケート結果を提出したのは長崎市の被爆者や市民でつくる市民団体、「世界に伝わる原爆展示を求める長崎市民の会」です。

市民団体は、再来年度以降に予定されている原爆資料館の展示内容の更新について外国人の意見を取り入れるべきだとして、今月4日から1週間、資料館を訪れた外国人を対象にアンケート調査を行い、17日、結果を市の担当者に提出しました。

アンケートは、英語、中国語など4つの言語で行われ、134人が回答し、およそ3割の人が自由記述欄に意見を寄せたということです。

この中には、「平和のための組織や、若い世代が世界平和にどのように貢献すべきかについて、もっと情報を加えてほしい」とか、「個人的な物語をもっと多く取り上げて展示で目立つようにしたら面白い」などと記されていたということです。

このほか、「原爆の投下に至る歴史をもう少し明確にしても良いと思う」という意見もありました。

長崎市によりますと、昨年度、長崎原爆資料館を訪れた68万人あまりのうち、およそ10万人が外国人となっていて、長崎市は今回のアンケート結果を展示内容の更新について議論している原爆資料館の運営審議会に伝えることにしています。