諫早市 ふるさと納税 返礼品に地元産以外で調査報告まとめる

諫早市のふるさと納税の返礼品の一部に地元の産品以外のものが含まれていた問題で、諫早市は調査報告書をまとめ、市議会で報告しました。

総務省ではふるさと納税の返礼品について、原則、地元の産品とすることを求めていますが、諫早市では返礼品の一部に地元の産品以外の品目が含まれていたことが明らかになっています。

市は今回の問題について調査を進め、6日行われた市議会の全員協議会で調査結果を報告しました。

報告書では、総務省の基準を満たさない返礼品があったのは、シャインマスカットや、イチゴ、グリーンメロン、長崎和牛切り落としの4品目で、基準外や諫早市産を含むか不明な物をあわせると、およそ3万件が発送されていたということです。

再発防止策として、▽新規事業者の登録の際は、書面の審査だけでなく現地の確認を行うことや、▽新規返礼品の申請があったときは、市の関係部局と情報を共有し、産地に直接出向くとしています。

また、ふるさと納税の業務委託の事業者と返礼品の提供事業者の2社と契約解除や登録抹消を行ったということです。

全員協議会で、諫早市の大久保潔重市長は「諫早市を応援してくれた寄付者、市民など多くの方にご迷惑をかけたことをお詫び申し上げます。ふるさと納税の組織体制を強化するとともに、原点に立ち返って信頼回復に努めたい」と述べました。