雲仙 普賢岳大火砕流から33年「いのりの灯」で犠牲者悼む

43人が犠牲となった雲仙・普賢岳の大火砕流から33年となった3日、地元の子どもたちがおよそ1300本のキャンドルに火をともし、犠牲者を追悼しました。

島原市の雲仙岳災害記念館では、毎年、6月3日に大火砕流の犠牲者を悼む行事「いのりの灯」を行っていて、3日夜は、およそ2600人が参加しました。

そして、午後7時にセレモニーが始まり、島原市立第五小学校3年生の長谷川望海さんが「もう噴火しませんようにとキャンドルに書きました。いつまでも皆が平和で仲よく暮らせる島原でありますよう願っています」とあいさつしました。

続いて、地元の子どもたちが作ったおよそ1300本のキャンドルに参加した子どもたちがあかりをともすとキャンドルに絵やメッセージが浮かび上がり幻想的な雰囲気に包まれました。

小学3年生の女子児童は「安らかに眠ってくださいという願いを込めて虹や花を書きました」と話していました。

また、子どもと一緒に訪れた40代の女性は「15歳のとき帰宅中に噴火が起きて、灰をかぶって怖かった。キャンドルの灯はとてもきれいだけど、反面、悲しい」と話していました。