平和公園にバングラデシュから贈られたモニュメントを設置

長崎市の平和公園にバングラデシュから贈られた平和を象徴するモニュメントが新たに設置され、28日除幕式が行われました。

長崎市の平和公園で行われた除幕式には、バングラデシュのチョウドリー住宅・公共事業相や長崎市の鈴木市長、それに、被爆者団体の代表者などが出席しました。

式では、鈴木市長があいさつし「バングラデシュの平和に対する並々ならぬ情熱と決意の表れで、世界中に向けて平和の大切さを発信する大きな力添えとなる」と述べました。

新たに設置されたモニュメントは、「おお、私の鳥よ」というタイトルで、バングラデシュの建築家のデザインをもとに作られました。

そして、バングラデシュで用いられているという黒い喪章に似せて作られていて、邪悪や悪行に立ち向かう決意が表現されています。

さらに、上部にある白いハトは平和や愛情、調和に向けた前進を表しているということです。

平和公園には世界中の国や地域から贈られたモニュメントが設置されていて、今回で17基目となります。

式に参加した長崎原爆遺族会の本田魂会長は、「モニュメントを通して長崎を最後の被爆地にという思いが世界に伝わってほしい」と話していました。

また、チョウドリー相は、「われわれは戦争や核拡散に反対し、ハトに表されているように永遠に続く平和を希求する」と話していました。