空き家対応 壱岐市が誤って相続人でない人たちに文書送付

空き家対応 壱岐市が誤って相続人でない人たちに文書送付

所有者が亡くなった空き家について、壱岐市は、崩れる危険があるとして対応を求める文書を、誤って相続人ではない人たちに送っていたことがわかりました。
この人たちは、文書に従って相続放棄の手続きを取るためにすでに司法書士に業務を依頼していて、市はかかった費用のおよそ18万円を賠償する方針です。

壱岐市によりますと、ことし2月、市内にある屋根が崩れかかっている危険な空き家1軒について、すでに所有者が死亡していたため、市が相続人と判断した複数人に対し、対応を求める文書を送りました。

これを受け取った人のうち、3人が相続放棄の手続きをするために司法書士へ依頼したところ、この3人は相続人ではないことがわかったということです。

市は、謝罪するとともに、かかった費用およそ18万円、全額を賠償する方針です。

市によりますと、相続人を判断する際の調査不足が原因だったとして、今後は、専門的な知識が必要な業務に関しては、外部に委託することも検討していくとしています。

壱岐市は「関係者や市民の皆さまにご心配とご迷惑をおかけしたことを心からおわび申し上げる。今後このような事案が発生することがないよう、再発防止に努めていく」としています。