九州ひぜん信用金庫 元役員が4300万円余 着服か

佐賀県武雄市に本店がある九州ひぜん信用金庫は、元役員が、平成12年4月以降、長崎県佐世保市にある支店の客から定期預金にするために預かった現金4300万円余りを着服していたことがわかったと発表しました。

九州ひぜん信用金庫の発表によりますと、元役員は長崎県佐世保市にある本島支店を利用していた5人の客に対し定期預金の勧誘を行い、預かった現金合わせて4300万円余りを着服していたということです。

ことし3月にこのうちの1人の客が定期預金の解約のため信用金庫を訪れて着服していたことがわかったということで、元役員は着服を認めているということです。

また、元役員は着服した現金を遊興費にあてていて、発覚を免れるために客には定期預金証書を偽造して渡していたということです。

元役員はすでに退職していて、九州ひぜん信用金庫は被害について警察などに相談しており、刑事告発も検討するとしています。

今回の問題について九州ひぜん信用金庫は「心よりおわび申し上げます。実効性のある再発防止策を講じ、役職員のコンプライアンス意識向上などをはかり、信用回復に向けて一丸となって取り組みます」というコメントを発表しています。