女性団体が長崎市の鈴木市長と意見交換 女性の登用を要請

長崎市の鈴木市長は、22日、男女平等を進めるため、市内で活動する女性団体のメンバーと意見交換を行い、団体側から「女性の登用を進めてほしい」などとの意見が出されたのに対し、「市でも女性の目線を取り入れていきたい」と応じました。

この意見交換は長崎市が男女平等を推進するために意見を聞こうと開かれたもので、22日は長崎市役所に市内で活動する10の女性団体のメンバーが招かれ、鈴木市長と意見を交わしました。

このなかで、女性団体の代表から「性暴力を防ぐためには幼いころからの啓発が大切で、学校現場での教育をさらに進めてほしい」とか、「副市長や部長に女性の登用を進めてほしい」などとの意見が出されていました。

また、出席者が、市の防災会議に女性の委員が少なかったことに触れ、防災の分野への女性参画を進めてほしいと求めたのに対し、鈴木市長は「以前は市役所でも防災は『男の仕事』という感じがあったが、今年度からは初めて女性の職員を1人加えた。これからも女性の目線を取り入れていきたい」と応じていました。

意見交換会に参加した長崎市退職女性教職員の会の山田悦子さんは会合のあと「長崎では男女の平等は進んでいないと思う。市役所での取り組みを市民にもっとアピールしてロールモデルとなってほしい」と話していました。