ルワンダ集団虐殺から30年 被爆地 長崎と広島で追悼式典へ

アフリカ中部のルワンダでおよそ80万人が犠牲となった集団虐殺からことしで30年となるのにあわせて、被爆地の長崎と広島で犠牲者を追悼する式典が初めて開かれることになりました。

ルワンダでは、1994年、民族間の対立から多数派のフツの民兵組織が主体となって少数派のツチの人々やフツの穏健派を虐殺し、およそ80万人が犠牲となりました。

虐殺から30年となったことし、ルワンダ大使館などは同じ人類による惨禍を経験している土地で平和への思いを共有したいとして被爆地の長崎と広島で犠牲者の追悼式典を初めて開くことになりました。

追悼式典は来月25日に広島市の広島市立大学、6月17日に長崎市の長崎原爆資料館で開催されます。

また、式典には、被爆者や駐日ルワンダ大使が参加する方向で調整を進めているということです。

今回、大使館とともに式典を主催する福島県のNPO団体、「ルワンダの教育を考える会」の理事長で虐殺の生存者の永遠瑠マリールイズさんは、「多くの人に参加してもらい、同じ戦争の苦しみを受けたルワンダと広島、長崎がつながって、二度と同じことが起きてほしくないという気持ちを伝えたい」と話していました。