島原市 今月入庁の新人職員 雲仙・普賢岳の噴火災害学ぶ

雲仙・普賢岳の噴火災害の歴史を後世に伝えようと、島原市は、今月入庁した新人職員らを対象に災害について学ぶ研修を行いました。

雲仙・普賢岳の噴火は平成2年の11月からおよそ5年間にわたって続き、発生した火砕流などで44人が犠牲になる大災害となりました。

島原市では新人職員を対象に毎年、噴火災害の歴史を学ぶ研修を行っていて、24日は11人の職員らが参加しました。

研修ではまず、「雲仙岳災害記念館」で大火砕流についての展示を見学したあと、島原市の元職員の杉本伸一館長から、当時の状況について説明を受けました。

そして、このあと、大火砕流で多くの犠牲者が出た「定点」や、地元の消防団員が詰めていた「農業研修所跡」を視察しました。

そして、最後に杉本館長から、新人職員に対し「市の職員として、いろんなことに遭遇しても慌てないよう学んでいってほしい。島原に住むのなら火山について学び、それを地域の人に伝えてほしい」と激励のことばがおくられました。

島原市出身の男性の新人職員は「災害の実情を改めて知ることができた。災害が起きた時は、率先してみんなを導けるように知識を蓄えて業務に邁進したい」と話していました。