長崎出身の漫画家清水崑さん没後50年 かっぱ絵などの企画展

かっぱの漫画で有名な長崎市出身の漫画家・清水崑さんが亡くなってから、ことしで50年となるのあわせて、長崎市で企画展が開かれています。

清水崑さんは、大正元年に現在の長崎市天神町で生まれた漫画家でかっぱの漫画で有名になりました。

ことしで清水さんが亡くなってから50年となるのにあわせて、長崎市にある清水崑展示館では企画展が開かれ会場には清水さんの作品や写真などおよそ100点が紹介されています。

このうち、1952年に発刊された可愛らしいかっぱのコミカルな物語が墨で描かれた作品、「かっぱ川太郎」の原画が展示されています。

原画では下絵の線や上から紙を貼って描き直した箇所の跡など制作の過程がかいま見え、原画のよさを楽しむことができます。

また、油彩で描かれた清水さんの自画像は、今回、初めて公開されたもので、力強いタッチとはっきりとした色使いで凛々しい表情が描かれています。

長崎市文化財課の学芸員、倉田法子さんは「多くの人に清水さんを知ってほしい。人柄が分かるような写真も展示しているし、有名なかっぱの漫画のほかにもさまざまな作品を展示しているのでぜひ見てほしい」と話していました。

この企画展は来年3月まで開かれ、期間中は定期的に展示の作品を入れ替える予定だということです。