大島造船所 三菱重工業から引き渡し受けた香焼工場で開所式

西海市の造船大手、大島造船所は23日、長崎市内で三菱重工業から引き渡しを受けた香焼工場の開所式を行いました。

大島造船所はおととし12月に三菱重工業から長崎造船所の香焼工場の引き渡しを受け、去年7月から一番船となる6万4000トンのばら積み貨物船の建造を開始しています。

そして、ことし7月の引き渡しを前に23日、大島造船所は長崎市内で香焼工場の開所式を行い、生産の本格化を祝いました。

式典では平賀英一社長が「香焼工場のドックを生かして洋上風力事業への参画を目指していく。造船業が抱える課題を乗り越えて成長するために大きな役割を果たしてくれると思う」と述べました。

続いて、長崎県の大石知事が「香焼工場を引き継いだのが県を代表する大島造船所で心強く思う。長崎県の造船業はカーボンニュートラルの潮流を捉えた基幹産業だと県外にも発信していきたい」と述べました。

香焼工場には国内最大級の長さおよそ1キロの建造ドックがあり、年間3、4隻を建造する予定で、大島造船所は、将来的には二酸化炭素などの排出量が少ない液化天然ガスを燃料とした船などの建造も目指していきたいとしています。