佐世保実業高 保護者への説明会で理事長のパワハラ認め 謝罪

佐世保市の私立高校で学校法人の理事長が複数の教職員に威圧的な言動を繰り返すパワーハラスメントを行っていた疑いが明らかになり、その後、理事長が退任したことを受けて、学校では22日夜、保護者を対象にした説明会が開かれ学校側はパワハラを認めて謝罪しました。

佐世保市の佐世保実業高校は、昨年度までの5年間に高校の教職員合わせて78人が退職していて、高校が先月、教職員を対象に実態を調べるアンケート調査を行ったところ、高校を運営する学校法人の女性理事長からパワハラを受けたという回答が複数、寄せられていたことが明らかになりました。

これを受けて理事長は19日、「学園に混乱を生じさせ生徒を動揺させた責任を取る」として退任しました。

一連の問題を受けて学校では22日夜、保護者を対象にした説明会が行われました。

説明会は非公開で行われましたが、学校側によりますと、およそ100人が出席し、中村浩校長がアンケートに記載されていた行為を事実と認めて謝罪したということです。

一方で、元理事長は出席しなかったということです。

また、保護者からは生徒たちの教育に影響が出ないよう求める声や「一族経営だと元理事長が学校に戻る懸念はないのか」といった質問が出たということです。

学校は理事長に対して強く意見が出来るよう評議員会の権限を強化したうえで、新たに外部の有識者をメンバーに加えるなどして再発防止を進める方針だということです。