「ペーロン」の手こぎ 体験できる施設 リニューアル 長崎市

長崎市にある手こぎの木造船「ペーロン」を体験できる施設がリニューアルされ、22日、記念の式典が行われました。

「ペーロン」は360年余り前の江戸時代に中国から長崎に伝わったとされる手こぎの木造船で、伝統文化を継承しようと毎年、大会が開かれていて長崎の夏の風物詩となっています。

長崎市牧島町にある「牧島ペーロン体験施設」は海沿いにあり、体験用のペーロンが準備されていて主に修学旅行生などが体験が出来るようになっています。

今回、老朽化のために建て替えられることになり、22日、施設のリニューアルを祝う式典が行われました。

新しい施設では障害がある人にも利用してもらおうとバリアフリーのトイレも整備されました。

式典で牧島ペーロン保存愛好会の塚原總和会長が「こんなにきれいな施設になってうれしい。期待に添えるよう頑張りたい」と述べました。

そして、記念のテープカットが行われたあと、修学旅行で長崎を訪れている兵庫県の中学生がペーロンのレースを体験し、生徒たちはかけ声に合わせてペーロンを力いっぱいこいでいました。

体験した生徒は「こぐのにとても力を使いました。自分の家の周りには海がないので、海を感じることができて楽しかったです」と話していました。