イスラム教徒の礼拝施設「モスク」が長崎市内に完成 県内で初

長崎県内で初めて、イスラム教徒の礼拝施設「モスク」が長崎市内に完成し、記念の式典が行われました。

この礼拝施設「モスク」は「長崎イスラームセンター」が建設したもので、20日、長崎市内で完成を祝う式典が行われました。

式典は男性と女性が別の部屋にわかれて行われ、県内に住むイスラム教徒などおよそ170人が出席しました。

式典ではまず、イスラム教の聖典「コーラン」が読み上げられ、出席者たちは静かに耳を傾けていました。

続いて、「長崎イスラームセンター」のジュナエド・ウッディン・アハメド会長があいさつし、「このモスクは、長崎のムスリムにとって特別な場所です。これからもイスラムの連帯と日本人のコミュニティとのコミュニケーションを強化していきます」と述べました。

続いて、記念のテープカットが行われたあと、出席者全員でメッカの方角を向き、祈りをささげました。

モスクの建設は7年前から計画が進められていて、これまでは公民館や大学を借りて礼拝やイスラム教徒どうしの交流を行っていたということです。

式典のあと、アハメド会長は「遠くから来てくれた人もいます。今まで集まることが難しかったけれど、モスクができて集まりやすくなったのでみんな喜んでいます。長崎の人たちにはイスラム教では何をするのか、どんなものを食べているのかなど正しく知ってほしいです」と話していました。