“おばけを主人公に” 長崎県在住の絵本作家の原画展

おばけを主人公にしたユーモラスな絵本で知られる県内在住の絵本作家の原画展が長崎市で開かれています。

長崎県在住の絵本作家、西平あかねさんが手がけるおばけたちの愉快な暮らしを描いた「おばけかぞく」シリーズは、累計65万部を超えるロングセラー作品です。

長崎市の県立長崎図書館には、西平さんの絵本の原画や下絵などおよそ60点が展示されています。

このうち「おばけのおつかい」という作品の原画では、おばけのきょうだいがおつかいを頼まれて、親戚の家に向かう様子とともに夜の闇が青色の水彩絵の具で色鮮やかに表現されています。

また、長崎市の眼鏡橋といった長崎ならではの風景が描かれている原画も展示されています。

このほか、編集者とのやりとりが書かれた下書きなども展示されていて、絵本が完成するまでの制作過程を知ることができます。

県立長崎図書館の吉浦美帆さんは「印刷された絵本では表現できない原画ならではの美しさを楽しんでほしい」と話していました。

この原画展はことし6月2日まで開かれていて、西平さんの絵本の貸し出しも行われています。