海自佐世保地方総監部の2等海佐 パワハラで減給の懲戒処分に

海上自衛隊は佐世保地方総監部に所属する54歳の男性2等海佐が指導の際に隊員を侮辱するなどしたパワーハラスメントを行っていたとして、18日、この2等海佐を減給の懲戒処分にしました。

懲戒処分を受けたのは、佐世保地方総監部に所属する54歳の男性2等海佐です。

海上自衛隊佐世保地方総監部によりますと、2等海佐はおととし6月ごろから8月にかけて、複数の隊員がいる前で部下を指導した際、「きちんと資料が作れていない。そんなことではあいつみたいになる」などと隊員の中の1人を名指しして侮辱する発言をしたほか、熱中症の症状を訴えた別の隊員に対して、「休めと言ったじゃないか。お前はもう一生帰ってこなくていい」などと暴言を吐いたということです。

被害者の1人がほかの上司に相談したことで発覚し、海上自衛隊が調査した結果、2等海佐はこれらの行為がパワーハラスメントだったことを認め、「ハラスメントの意図はなく、指導の一環だった。被害者や周囲の方々にご迷惑をおかけして誠に申し訳なく思う」と話しているということです。

このため、海上自衛隊は、18日、この2等海佐を減給5分の1、3か月の懲戒処分にしました。

処分について佐世保地方総監部管理部長の土屋剛1等海佐は「事案が発覚したことを重く受け止め、今後、さらに服務指導を徹底し厳正な規律の維持や再発防止に努めていきたい」としています。