九州新幹線西九州ルートの意見交換会 来月中実施の方向で調整

九州新幹線西九州ルートのうち整備方針が決まっていない区間について、長崎県や佐賀県の知事、それにJR九州を交えて話す意見交換会について、大石知事は来月中に実施する方向で調整していることを明らかにしました。

九州新幹線西九州ルートのうち整備方針が決まっていない新鳥栖ー武雄温泉間をめぐっては、佐賀県の山口知事が長崎県のほかJR九州なども交えて意見交換を呼びかける考えを示し、大石知事がこれに応じる形で、現在、3者による意見交換会を実施する方向で日程の調整が進められています。

大石知事は18日の記者会見で会合の日程について、来月中に実施する方向で調整していることを明らかにしました。

そのうえで、「自由な意見交換と聞いている。長崎県としては全国の新幹線ネットワークにつながることで西九州全体が享受するメリットを話したうえで、早期の全線フル規格の実現に向けた我々の思いを伝えたい」と意気込みました。

また、大石知事は18日の会見で、国体=国民体育大会から名称が変わった国民スポーツ大会についても言及しました。

国民スポーツ大会をめぐっては、全国知事会の会長を務める宮城県の村井知事が開催する都道府県の財政的な負担が大きいとした上で、「廃止も1つの考え方ではないか」と述べるなど、一部の知事から開催方法の見直しを求める声が上がっています。

これについて大石知事は「開催地にとって、大会運営や施設整備のための財政負担に加え、開催に向けた準備期間の人的負担が非常に大きくなっているのが事実だ」とした上で、「必ずしも現時点で、廃止を支持しているわけではないが、時代にあった持続可能な大会運営のあり方を議論していくことが必要だ」と述べました。