観光名所の武家屋敷で屋根のふき替え作業 島原市

島原市の観光名所の1つ武家屋敷で、「よし」を使った屋根のふき替え作業が行われています。

ふき替え作業が行われているのは、島原市の武家屋敷の1つ「山本邸」です。

ここに住んでいた山本家は、松平藩主に随行して島原にやってきたのち、代々、砲術師範として藩の重職を歴任し、幕末まで城主に仕えました。

そして、屋敷は島原市が昭和49年に無償で借り受け、現在、市内の観光名所の1つとなっていてます。

今回、ふき替えが行われた屋根はおよそ35平方メートルで、修繕には長さ2メートル前後のよしがおよそ11トン、用いられるということです。

18日は、作業を担当する職人がよしの先をたたいて、屋根の形を整えていました。

ふき替え作業にあたっている職人歴8年の稲次あゆみさんは「観光地で多く人が見るところなので、佐賀産のよしを使って重厚感が出るようにしっかりたたき締めて仕上げるようにしている。新品のよしを使っているので1年ぐらいで落ち着いてくる。その変化も楽しんでほしい」と話していました。

ふき替え作業は、今月中に終わる予定だということです。