能登半島地震 復興願い さだまさしさん 珠洲市でコンサート

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市の神社で、長崎市出身の歌手、さだまさしさんらが、地震からの復興を願うコンサートを開きました。

コンサートは、能登半島地震で鳥居が倒壊したり本殿がゆがんだりする被害を受けた珠洲市の須須神社で開かれ、地域住民らおよそ200人が神社の境内に集まりました。

そして、長崎市出身のさだまさしさんと、対馬市の行政に助言する「未来共創フェロー」に就任したばかりの相川七瀬さん、そして、泉谷しげるさんが姿を現すと、大きな拍手で出迎えられ、神社の拝殿で玉串を奉納しました。

さださんは、「地震で亡くなられた方に心からご冥福をお祈りします。この町が1日も早くすばらしい町に戻れるようにお祈りします。音楽で何かのお役にたてれば」と集まった人たちに呼びかけました。

このあと、さださんが代表曲の「案山子」、泉谷さんが「春夏秋冬」などを思いを込めて歌い上げ、集まった人たちは涙ぐんだり口ずさんだりしながら聞き入っていました。

自宅がまだ断水しているという60代の女性は、「泉谷さんの歌の『きょうから変われる』という歌詞が良かった。元気になれたので来てよかったです」と話していました。