蛇行運転の車を安全に誘導し事故を未然に防ぐ 女性に感謝状

諫早市で蛇行運転していた車に駆け寄り、車を安全に誘導して事故を未然に防いだとして、30代の女性に警察から感謝状が贈られました。

感謝状が贈られたのは、諫早市の会社員、藤山麗奈さん(37)で、諫早警察署の松本武敏署長から感謝状を受け取りました。

警察によりますと、藤山さんはことし1月、諫早市猿崎町の国道を車で走行中、前方に蛇行運転する車を見つけました。

気になって追い越したあと、ぐったりした様子の運転手の男性に気づき、自分の車を降りて駆け寄ったということです。

藤山さんは、運転席側から運転手に声をかけたりハンドルを切ったりして近くの駐車場に車を安全に誘導して停止させたということです。

車を運転していた50代の男性は病院に搬送され、命の別状はなかったということです。

藤山さんは「1人の命が助かってよかった。ひとつ間違えば私もけがをしていたので、勧められないが、みんなで協力できるようになればと思う」と話していました。

諫早警察署では蛇行する車や体調の悪い運転手を見つけた場合は、110番をすることや体調が悪いときは運転を控えることを呼びかけています。

諫早警察署交通課の中谷敏憲課長は「高齢化が進み、病気に関連する交通事故も増えている。体調が悪い場合は、無理な運転をしないことも検討してほしい」と話していました。