元市長銃撃事件から17年で鈴木市長がコメントを発表して追悼

長崎市の伊藤一長元市長が銃撃され、亡くなった事件から17日で17年です。
これを前に、長崎市の鈴木市長がコメントを発表し、「どれだけ時が過ぎ、まちが変化しようとも事件に対する強い憤りと深い悲しみは、決して忘れられない」と追悼しました。

長崎市の伊藤一長元市長は、4期目を目指して選挙活動中だった17年前の平成19年4月17日、JR長崎駅近くの選挙事務所の前で暴力団員に拳銃で撃たれ、死亡しました。

この事件から17日で17年となるのを前に、長崎市の鈴木市長が、15日、コメントを発表しました。

鈴木市長は「どれだけ時が過ぎ、まちが変化しようとも、事件に対する強い憤りと深い悲しみは、決して忘れられるものではありません。被爆地の市長として、核兵器のない平和な世界の実現のために、力強く、情熱的に奮闘されていたお姿は、今もなお、私たち市民の心の中に生き続けています」と追悼しました。

その上で、「あのような悲惨な事件が二度と繰り返されることがないよう、暴力のない、安全で安心して暮らせる社会の実現に向けて歩みを進めていきます」と決意を示しました。


【暴力追放のために市民集会開催】

一方、13日は、事件のよくとしから暴力追放のため行われている市民集会が開かれ、およそ700人が参加しました。

はじめに、長崎市の鈴木史朗市長が「悲惨な事件を風化させることなく、気持ちを一つにして暴力のない安全安心なまちにしていきましょう」とあいさつしました。

そして、暴力追放の宣言が読み上げられ、参加者は、暴力のないまちづくりへの決意を新たにしました。

このあと、参加者は、「暴力追放ひろげる人の和いのちの輪」と書かれた横断幕を掲げながら、長崎市の中心部を歩き、「暴力のない安全安心なまちをみんなでつくりましょう」と呼びかけました。

参加した少年補導員の68歳の男性は、「子どもたちが非行に走らないよう声かけを通して健全な方向に導いていきたい」と話していました。