長崎の春の風物詩 伝統の「ハタ揚げ」大会を開催

長崎の春の風物詩として親しまれている伝統のたこ揚げ、「ハタ揚げ」の大会が、14日、長崎市で開かれ、空中で糸を絡ませて相手の糸を切る熱戦を大勢の人が楽しみました。

長崎では、江戸時代にオランダなどから伝わったとされる「たこ」を「ハタ」と呼び、ハタ揚げは、長崎の伝統行事として親しまれています。

ハタ揚げ大会は、14日、長崎市の唐八景公園で開かれ、50代から80代までの16人が参加しました。

「ハタ」の糸には、ガラスの粉が塗りつけられていて、1対1のトーナメント形式で、どちらが相手の糸を切れるかを競います。

出場した人たちは、青空が広がる中、空中に浮かぶハタの糸をのばしたりたぐり寄せたりして、見事に相手の糸を切ると、観客から拍手や歓声があがっていました。

出場した長崎市の63歳の男性は「ハタ揚げは小さいころからずっとやっている。糸を切ったり切られたりするのが楽しい」と話していました。

大会を見るために福岡市から訪れた70代の夫妻は、「風もよく、ハタが高くあがっていた。夫婦ともに長崎県出身なのでふるさとを思い出す風景だ」と話していました。