「アマゾンジャパン」配達員の契約解除 1人が心境を語る

一方的な委託契約の打ち切りは不当だと訴えていたネット通販大手「アマゾンジャパン」の商品を扱う長崎県内のフリーランスの配達員たちが8日付けで契約を解除されました。
このうちの1人が9日、NHKの取材に応じ、「使い捨て感がある」と現在の心境を語りました。

契約を解除されたのは、長崎県内で「アマゾンジャパン」の商品を運んでいたフリーランスの配達員たちです。

この問題をめぐっては、アマゾンの配送を委託されている1次下請けの会社が去年12月、配達員が契約する2次下請けの会社に対し、4月8日付けで委託契約を終了すると通告していました。

配達員たちは一方的な委託契約の打ち切りは不当だとして、先月、一部の配達員がストライキを行いましたが、状況は変わらず8日付けで契約が解除されたということです。

これについて、契約を解除された男性が9日、県内でNHKの取材に応じました。

男性は、8日が最後の出勤日でしたが、現在にいたるまで契約解除の説明はないと言い、「配達業務の連絡用に使っていたSNSを、日付が変わったタイミングで使えなくなった。契約解除の正式な連絡はなく大人の契約なのにこれだけで済ますんだと思った」と話していました。

また、一連の問題について「使い捨て感が非常にある。配達員の地位をどう思っているのか逆に聞きたい。弱い立場の人間がことを起こす難しさにぶつかった」と現在の心境を語りました。

男性によりますと、契約解除を前に、他の会社との契約に切り替えた配達員もいたことから、契約解除となったフリーランスの配達員は15人ほどとみられるということです。