海自 佐世保教育隊で入隊式 「新たな危機の時代に」と訓示

佐世保市で海上自衛隊の入隊式が行われ、佐世保地方隊トップの俵千城総監が「戦後最大の試練のときを迎え新たな危機の時代に突入している」と訓示しました。

8日海上自衛隊佐世保教育隊で行われた入隊式には新入隊員288人が出席し、はじめに隊員たちは「事に臨んでは危険を顧みず身をもって責務の完遂に務め国民の負託にこたえることを誓います」と宣誓しました。

続いて主に九州・沖縄エリアの防衛を担う佐世保地方隊のトップ、俵千城佐世保地方総監が訓示を行い、「わが国周辺では急激な軍備増強の進展とそれに付随した一方的な現状変更の圧力が高まっている。戦後最大の試練のときを迎え新たな危機の時代に突入している」と述べました。

そのうえで、「多くの海上自衛官がまさに今この時もはるか洋上で警戒監視や各種訓練等にまい進している。本課程修了後には諸官一人ひとりがその実力を担うことを心にとどめておいてもらいたい」と期待を示しました。

新しい隊員たちはおよそ5か月間自衛官としての心構えを学びながら、水泳や射撃などの訓練を行ったあと各部隊に配属されます。

入隊した佐世保市出身の江川彪人さんは「病院の事務で働いていて環境を変え、ゆかりのある佐世保に赴任したいと考えた。立派な自衛官になって国のために頑張りたい」と話していました。