長崎中央郵便局 市の道路整備で長崎駅近くの尾上町に移転へ

長崎市の恵美須町にある「長崎中央郵便局」が市の事業による道路整備に伴い、JR長崎駅に近い尾上町に移転することになりました。

「長崎中央郵便局」は54年前の1970年、恵美須町に建てられ、現在は1日に400人ほどの利用客が訪れる県内でも主要な郵便局の1つです。

一方、長崎市は、JR長崎駅周辺の交通渋滞の緩和などを目的に、10年前から郵便局がある土地を含む道路整備計画を進めていて、土地の取得と移転先の交渉を日本郵政と続けてきました。

長崎市によりますと、ことし8月をめどに、日本郵政と用地買収や移転補償などに関する契約を結ぶことになったということです。

これに伴って、「長崎中央郵便局」はJR長崎駅の北側に位置する尾上町に、4年後の2028年5月、移転することになりました。

また、郵便局の土地に整備される道路は郵便局前と国道202号を結ぶ市道で、これまでの倍の幅となる片側2車線ずつに広げられる予定で、移転を含めた総事業費は59億6900万円としています。

市は、2032年度までに道路整備の完成を目指しているということです。

長崎中央郵便局の移転について、長崎市の鈴木市長は、28日の定例会見で「移転先は長崎駅前の一角の重要な場所なので、すでに開業している駅ビルなどの施設との連携も含め、駅周辺のにぎわいにつながることを期待している。長崎市も日本郵便と連携して取り組み、開発計画を注視していく」と話しました。