農水省 イオン九州に「輸入」非表示で是正指示

時津町にある大型商業施設で外国産のベーコンに「輸入」の表示をせずに販売していたとして、農林水産省は福岡市の本社に対し食品表示法に基づき、表示の是正などを指示しました。

農林水産省から指示を受けたのは福岡市に本社を置く流通大手の「イオン九州」です。

農林水産省によりますと「イオン時津店」では少なくともおととし4月から去年6月までの1年以上にわたって加工したベーコン3品目について、対象原材料の「豚ばら肉」に「輸入」と表示せずに販売していたということです。

食品表示法では令和4年4月から加工食品を販売する際に原産地の表示が義務化され、3か国以上から輸入されるものは「輸入」という表記も認められていますが、今回、それに違反していたということです。

農林水産省の聞き取りに対しイオン九州は、「本社で表示のシールを作成する際に漏れがあり店舗での確認作業も怠っていた」と話しているということです。

農林水産省は26日付けで食品表示法に基づきイオン九州に対して、表示の是正などを指示するとともに来月26日までに再発防止策などを報告するよう求めています。

イオン九州は「しっかりと内容を受け止めて従業員を含めて指導を行っている。継続して再発防止に向けた対策を徹底します」とコメントしています。