不同意性交罪などの裁判 大村市元職員に懲役5年の実刑判決

大村市の職員がSNSで知り合った女子中学生2人に対して性的暴行をしたとして不同意性交などの罪に問われた裁判で長崎地方裁判所は懲役5年の実刑判決を言い渡しました。

大村市の職員だった田上昂輝被告(32)は去年、SNSで知り合った女子中学生2人に対して16歳未満と知りながら性的暴行をしたとして不同意性交などの罪に問われています。

被告は、裁判が始まったあとに大村市から懲戒免職の処分を受けています。

これまでの裁判で被告は罪を認めていて検察側は懲役6年を求刑していました。

22日の判決で長崎地方裁判所の太田寅彦裁判長は「未成熟な被害女性らの思慮の浅さに乗じて自己の性的欲望の対象としてもてあそんだのであり、卑劣かつ悪質であり、常習性も顕著である」と指摘しました。

そのうえで「被告は小中学生に対する性犯罪で罰金刑などに処せられた経験があり、性犯罪の重大性や被害者に及ぼす悪影響については理解していたはずであるにも関わらず本件犯行に及んでいてその性癖には根の深いものがある」として懲役5年の実刑判決を言い渡しました。