長崎労働局元職員が国に賠償請求 “上司が特定の部下に暴言”

長崎労働局の元職員が、職場で上司が特定の部下に暴言を繰り返す様子を見聞きすることで精神的苦痛を受けたなどとして、国に賠償を求める訴えを裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは長崎労働局の元職員の男性です。

訴状によりますと、3年前の4月からおよそ10か月にわたって、職場で上司が特定の部下に対して「人間腐ってる」などの暴言を繰り返す様子を見聞きし、それが間接的な「パワーハラスメント」であり、精神的苦痛を受けたなどとして国に330万円の損害賠償を求めています。

元職員の永瀬仁さんは15日、長崎市で記者会見を開き、「私も心が参ってしまい、パワハラに対して戦うということでどうにか精神的なバランスを保っている。厚生労働省はパワハラを一切起こさせない、見逃さないというのを徹底していただけるのか、これから確認していきたい」と話していました。

今回の訴えについて、長崎労働局はNHKの取材に対し、「まずは事実確認をしたい」とコメントしています。