雲仙市が地震時に公共施設の安全性確認するシステム導入へ

地震が起きた時に公共施設の安全性をすぐに確認するため、雲仙市は東京に本社がある大手ゼネコンが開発したシステムを市内の公共施設に新たに導入することにしました。

雲仙市が新たに導入することにしたのは、東京に本社がある大手ゼネコンの大成建設が開発したシステムで、8日は市と会社の担当者が記者会見を行って、システムについて説明を行いました。

このシステムは、施設の柱や床にセンサーを取り付け、地震があった時には、建物の変形具合などを計測するほか、施設の内部を映像で確認することで、離れた場所からでも5分ほどで建物の安全性を確認できるということです。

雲仙市では、新年度・令和6年度から市内の保健センターなど3つの公共施設で、こうしたシステムを導入する計画で、これらの施設は、地震などの際に市民の避難場所としても使用が予定されていることから、避難所としての使用が可能かどうかの判断がより迅速にできるという効果も、期待されています。

雲仙市観光物産課の林田幸一課長は会見で「いつ大きな地震が起きるかわからないので、安全性を判断するものとしては有効だと思っている」とその効果に期待を寄せていました。