アマゾンの下請け会社と契約する配達員が業務の継続求めスト

ネット通販大手「アマゾンジャパン」の商品を扱っている長崎県内のフリーランスの配達員が、配送を委託されている下請け会社からの一方的な契約の打ち切りで失業の危機にあるとして、業務の継続を求めてストライキに入りました。
配達員を支援する労働組合によりますと、アマゾンの商品を扱う配達員によるストライキは、全国で初めてだということです。

配達員を支援している労働組合「東京ユニオン」によりますと、去年12月、「アマゾンジャパン」の商品の配送を委託されている1次下請けの会社が、長崎県内のフリーランスの配達員が契約する2次下請けの会社に対し、来月8日で委託契約を終了すると通告してきたということです。

このためフリーランスの配達員らはアマゾンの商品の配達業務を継続できるよう、団体交渉を求めていましたが、1次下請けの会社は、7日、団体交渉には応じないことや、契約終了後の契約移行などについては応じる立場にないことを、書面で回答してきたということです。

これを受けて、アマゾンの商品を扱っている長崎市や長崎県諫早市など、いずれも長崎県内のフリーランスの配達員、およそ20人が配達業務の継続を求めて8日、1日のストライキに入りました。

取材に応じた配達員は、「時間指定や再配達など、顧客に迷惑をかけてはいけないと懸命にやってきた。契約解除の説明もないことに疑問を抱いている」と話していました。

労働組合「東京ユニオン」によりますと、アマゾンの商品を扱うフリーランスの配達員によるストライキは、全国で初めてだということです。


フリーランスの配達員が、8日ストライキに入ったことについて、1次下請けの会社はNHKの取材に対し、「本件の詳細に関するコメントや個別の質問に対する回答は差し控える。現状、きょうのお客様への配送に対する影響は見込まれていません」とコメントしています。

一方、アマゾンジャパンはNHKの取材に対し、「配送に遅延はなく、お客様には予定通りお届けできています」とコメントしています。