長崎県 ニセ電話詐欺被害143件 8年ぶり被害額3億円超

去年1年間に県内で確認されたニセ電話詐欺の被害件数は143件と、前の年から30件増え、4年連続の増加となったことが警察のまとめでわかりました。
また、被害総額は3億7400万円あまりと、8年ぶりに3億円を超えています。

長崎県警察本部によりますと、去年1年間に県内で確認されたニセ電話詐欺の被害件数は143件と、前の年から30件、率にして26.5%増えました。

被害件数の増加は4年連続です。

また、被害総額は3億7400万円あまりと、前の年から1億7200万円あまり増え、8年ぶりに3億円を超えました。

被害の内訳では、「未払いの料金がある」などと言って金銭をだまし取る「架空料金請求詐欺」が98件と最も多く、全体のおよそ7割を占めています。

被害にあった年代は、
▽65歳以上の高齢者が73人と、全体の半数以上を占める一方、
▽20代が15人、
▽30代が9人と、
若い世代にも被害が広がっています。

このほか、詐欺被害のきっかけとなった媒体を多い順に見ると、
▽パソコンの警告画面が28%
▽固定電話が17%
▽メールが16%
▽SNS15%
などとなっていてさまざまな媒体が利用されていることがわかります。

長崎県警察本部は「ニセ電話詐欺というと高齢者がだまされるものという意識があると思うが、被害者には若者も多く、すべての世代がターゲットになっている。警察だけでなく、地域や金融機関などとも連携して、詐欺を防いでいきたい」としています。