「アマゾン」の下請け会社と契約を結ぶ配達員がスト通告

ネット通販大手「アマゾン」の配送を委託されている下請け会社と契約を結ぶ長崎市などのフリーランスの配達員が、下請け会社からの一方的な契約の打ち切りで失業の危機にあるとして、現状が改善されない場合、今月8日からストライキに入ると会社側に通告しました。

これは4日、フリーランスの配達員による労働組合のメンバーが長崎県庁で会見を開き、明らかにしました。

それによりますと、去年12月、長崎市や諫早市のフリーランスの配達員が契約する2次下請けの会社に対し、「アマゾン」の配送を委託されている1次下請けの会社が、来月8日で委託契約を終了すると通告してきたということです。

これについて、フリーランスの配達員らは、1次下請けの会社に対し、契約終了を通告されている来月8日以降もアマゾンの商品の配達業務を継続できるよう、団体交渉の開催を求めています。

この回答期限を今月7日としていて、それまでに回答がない場合、8日からストライキを行うとしています。

ストライキが行われた場合、配達員ら70人が参加予定で、長崎市、諫早市、大村市、時津町、長与町、それに東彼杵町に1日あたり配達される予定の少なくとも5000個の商品に影響が出るおそれがあるということです。

会見に出席した50代の配達員は、「配達のときに『いつもありがとう』と言ってくれるお客さんもいるので、ストライキになるとなんとも言えない気持ちだ。契約が維持されれば、ストをかけることはないので、会社がそう動いてくれることを願っている」と話していました。


フリーランスの配達員が、今月8日からストライキに入ると下請け会社に通告したことについて、会社側とアマゾンジャパンにコメントを求めました。

下請け会社からはこれまでに回答はありませんでした。

一方、アマゾンジャパンはNHKの取材に対し、「現状、お客様への配送に対する影響は見込まれません。通常通り、お届け予定日を守ってお届けするように努めます」とコメントしています。