「もののけ姫」などで美術監督 背景画家 山本二三さん追悼展

「もののけ姫」や「天空の城ラピュタ」など数々のアニメーション作品で美術監督を務め、去年8月に亡くなった背景画家・山本二三さんの追悼展がふるさとの五島市で開かれています。

五島市出身の山本二三さんは、「もののけ姫」や「天空の城ラピュタ」などアニメーション作品の美術監督を務め、去年8月、70歳で亡くなりました。

追悼展は、多くのファンを魅了した山本さんの功績を広く知ってもらおうと、ふるさとの五島市にある山本二三美術館で10日から始まりました。

山本さんと関わりがあった著名人からの追悼メッセージや、山本さんの生涯を振り返る写真も展示され、数々の名作を生み出す過程を知ることができます。

また、亡くなる1週間前まで描いていた五島の民話をもとにした遺作「漫画勘次ヶ城」の下書きの一部も展示されています。

訪れた60代の男性は「功績は大きいと感じました。残念でなりません。五島を愛する気持ちは、東京へ行っても変わらなかったのかなと思います。すばらしい絵です」と話していました。

山本さんの長男で「山本二三美術館」の副館長を務める山本鷹生さんは、「山本二三にとって生きることが絵を描くことだったと思います。この追悼展を通して、山本二三の絵にかけた人生と情熱を皆さんに感じていただけたらと思います」と話していました。

この追悼展は、来月10日まで開かれています。