アサヒビール元社長でNHK会長務めた 福地茂雄氏死去

アサヒビールの元社長でNHKの会長を務めた長崎大学出身の福地茂雄氏が先月29日、脳出血のため都内の病院で亡くなりました。
89歳でした。

福地茂雄氏は、北九州市出身で、長崎大学の経済学部を卒業後、1957年にアサヒビールに入社し、社長や会長を歴任しました。

そして、2008年、73歳でNHK会長に就任して3年の任期を務め、2014年には旭日重光章を受章しています。

また、県内でも多方面に渡って活躍し功績を残しました。

母校の長崎大学では経済学部の同窓会会長や経営協議会の委員を務めて人材育成や地域振興に携わったほか、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の保護や活用に取り組むNPO法人の初代理事長を務め世界遺産の登録にも尽力しました。

福地氏は先月28日に体調を崩して都内の病院に搬送されましたが、脳出血のため、翌29日に亡くなったということです。

長崎大学の永安武学長は「深く大学運営に関与いただきました。その多大なるご支援とご指導に深く感謝申し上げます」とコメントしています。

また、長崎県の大石知事は「長崎県の世界遺産の登録推進など、長崎県の発展のために多大なお力添えを賜りました。ご生前のご功績に深く敬意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます」とコメントしています。