長崎市のびわ産地復興支援へ 青果物卸売会社が寄付金贈呈

去年1月の寒波の影響で大きな被害を受けた長崎市のびわの産地の復興支援に役立ててもらおうと、地元の青果物の卸売会社が県に寄付金を贈りました。

寄付金を贈ったのは、長崎市中央卸売市場で青果物の卸売業を務める「長崎でじま青果」です。

31日は加藤誠治社長ら3人が県庁を訪れ、大石知事に寄付金300万円の目録を手渡しました。

大石知事は「美味しいびわの生産につながっていくよう大切に使わせてもらいます」と応え、感謝状と記念品を贈りました。

長崎県はびわの生産量が日本一ですが、去年1月の寒波で主力産地である長崎市が大きな被害を受け、露地物の出荷量が前の年の半分近くにまで落ち込むなど産地の存続が危ぶまれているということです。

このため、県は産地の支援につなげようと個人を対象にふるさと納税の制度を活用したクラウドファンディングを行うとともに、企業にも寄付の呼び掛けを行ってきました。

加藤社長は「生産農家に立ち直ってもらい、われわれもしっかり販売していくことで農家の所得の向上につなげていきたい」と話していました。

県では贈られた寄付金は露地栽培で寒波の被害を受けにくいように簡易ハウスの整備など農家への補助金にあてたいとしています。