後輩隊員指導で暴行 陸士長2人を停職処分 陸自水陸機動団

佐世保市に拠点を置く陸上自衛隊水陸機動団に所属する陸士長2人が後輩隊員を指導する際、暴行を加えたとした停職の処分を受けました。

停職の処分を受けたのは佐世保市にある陸上自衛隊相浦駐屯地に拠点を置く水陸機動団の27歳と26歳の陸士長あわせて2人です。

このうち27歳の陸士長は令和3年6月ごろ後輩の隊員を指導する際、態度に腹を立てて引きずり倒したほか、その4か月後にも同じ隊員を指導する際、足で蹴るなどの暴行を加え軽いけがを負わせたということです。

さらにこの陸士長は同じ年の12月に別の後輩隊員を指導する際にも胸ぐらをつかみ突き飛ばすなどの暴行を加えていたということです。

また、26歳の陸士長は、令和3年11月、後輩の隊員を指導する際、複数回、平手打ちをする暴行を加えていたということです。

自衛隊は27歳の陸士長を停職3か月、26歳の陸士長を停職1か月の処分にするとともに、2人の上司にあたる33歳の2等陸曹についても不適切な指導を黙認していたとして減給30分の1、1か月の処分としました。

さらに、自衛隊は当直勤務中に隊員の規律違反を目撃したにもかかわらず、報告を怠っていたとして別の44歳の2等陸曹を減給30分の1、1か月の懲戒処分にしたことも明らかにしています。

処分について第一水陸機動連隊長の西田喜一1等陸佐は「ハラスメントの事案が起きたことを厳粛に受け止め、教育などを徹底して参ります」とするコメントを発表しています。