「島鉄観光」が1月いっぱいで「島鉄タクシー」を廃業

島原市に本社がある「島鉄観光」は50年余りにわたって島原市を中心に運行してきた「島鉄タクシー」の事業を今月いっぱいで廃業すると発表しました。

「島鉄タクシー」は昭和44年に島原鉄道の子会社として開業し、以来、島原市を中心にタクシー事業を行い、市民や観光客に利用されてきました。

平成29年には同じ「島原鉄道」の子会社の「島鉄観光」に吸収合併されましたが、その後も「島鉄タクシー」としてタクシー事業は継続されてきました。

しかし、新型コロナの感染拡大によって、利用者が大幅に落ち込んだうえ、燃料価格の高騰や運転手不足が重なり、新型コロナの感染拡大前には21台保有していたタクシーが、最近では1日に5、6台しか運行できない状態となっていました。

こうしたなか「島鉄観光」では、今後も厳しい経営が見込まれるとして今月いっぱいで「島鉄タクシー」の事業を廃業することを決め、九州運輸局に廃止届を出したということです。

「島鉄タクシー」の事業廃業について「島鉄観光」は「地域の皆さまに50年以上にわたってご利用いただきありがとうございました。最終日の31日まではしっかりと営業していきます」というコメントを発表しています。