長崎市内の病院で自動運転ロボットで資材を運ぶ実証実験

医療現場の人手不足が叫ばれるなか、医療機関で使う資材を自動運転ロボットで運ぶことができないか確かめる実証実験が22日、長崎市内の病院で行われました。

この実証実験は、医療現場の人手不足が叫ばれるなかで、看護師や病院職員などが担っている病院内の資材の運搬を、自動運転のロボットで行うことができないか確かめようと、22日、長崎市のIT企業が市内の病院で行いました。

実験では、東京のベンチャー企業が開発したロボットが使われ、病院で使うマスクやアルコール綿を保管している管理室から、およそ40メートル離れた薬局まで運ぶ様子を確かめました。

使われたロボットは、人がゆっくり歩くのと同じぐらいの速度で移動することができ、センサーを搭載しているため曲がり角を自動で検知し、周囲に曲がることを知らせながら資材を運び、担当者が移動の様子を離れた場所から監視を行っていました。

22日の実験では、ロボットが人とすれ違う時に間隔を取り過ぎてしまい、今後、調整が必要だという指摘などが出されたということです。

実験を行ったIT企業の水田真之介さんは「ロボットと人が共存することで人手不足を解消する流れを作っていきたい。病院内はロボットを監視するための通信が非常に限られている所もあるので、時間をかけて課題を解決していきたい」と話していました。