20日は大寒 雲仙市の神社では「寒中みそぎ」

20日は、二十四節気で1年のうちで最も寒いとされる大寒です。
長崎県雲仙市では、冷たい川に入って身を清める「寒中みそぎ」が行われました。

寒中みそぎは、過去の汚れを落とし向こう1年を清らかに過ごせるようにしようと、雲仙市千々石町の橘神社で、例年、大寒の日に行われています。

20日は夜明け前の午前5時ごろ20代から60代のおよそ40人が境内に集まり、健康状態を確認してから男性はふんどし姿、女性は白装束に着替えて参拝しました。

そして、近くの千々石川に移動し、船をこぐような独特の動きを繰り返して体をほぐしたあと川の中に入り、滝つぼの近くで一斉に胸まで水につかりました。

実行委員会によりますと、夜明け前の周辺の気温は10度、水温は11.6度で、参加した人たちはおよそ5分間、「えいえい」とかけ声をかけながら寒さに耐えていました。

このあと、境内では能登半島地震の被災地の復興を願って一本締めが行われ、参加者には冷えた体を温めてもらおうと温かいかゆがふるまわれました。

初めて参加したという地元の30代の男性は「川に入った直後はとても冷たかったが、だんだんと慣れてきた。終わってみたら達成感があり、来年も参加したい」と話していました。