大村市民「説明が不足」 五島市民「非常に残念」

大村市にある谷川議員の事務所の周辺では、市民から谷川議員に対して説明を求める声が相次ぎました。

60代の女性は「政治家には説明責任があると思いますが、今回それがいちばん不足していました。しっかりと対応してほしいです」と話していました。

70代の女性は「私たち庶民からかけはなれた感覚の話で、私たちでは想像つかない事件だと思います。ちゃんと私たちにわかる言葉で説明してほしかった。けじめをつけていただき、もう少し若い人にゆずってもらいたいです」と話していました。

80代の男性は「不正をすれば罰が来るのは当たり前で、お金のことならなおさらです。こういう人たちに政治を任せるわけにはいきません。辞めてもらうこと以外、求めたいことはありません」と話していました。

また、谷川議員の出身地で選挙区の五島市でも、さまざまな声が聞かれました。

このうち70代の男性は「残念の一言です。あってはならないことだと思います。今まで頼りにしていたので非常に残念です」と話していました。

80代の女性は「4000万円という金額は見たこともないので私たちとは別世界です。誰が国会議員になっても政治は変わらないと思います」と話していました。

【パーティー券購入した男性「記載さえしておけば」】
谷川弥一衆議院議員の秘書に頼まれて、10年以上前から安倍派のパーティー券を複数枚購入していた長崎県の元会社経営者の男性は、NHKの取材に対し、「造船、石炭、観光、貿易、それに漁業で非常ににぎやかで豊かだった長崎県が、不況と産業の斜陽化で人口が減り、衰退するばかりだと感じている中で、長崎を昔のように元気にしようという谷川氏の思いや実行力に賛同していた。当選が遅く、大臣になるのは難しいかもしれないと思っていたが、少しでも派閥の中での立場が良くなり活躍してほしいという思いでパーティー券を買っていた」と話しました。

そのうえで、「収支報告書に記載さえしておけば問題なかったのに、こういうことになって残念だ。正直に説明した方がいいのではないかと思う」と話していました。