山本二三さんの追悼展 開催へ 2月からふるさと五島市で

「もののけ姫」など日本を代表する数々のアニメーション作品で美術監督を務め、去年8月に亡くなった背景画家・山本二三さんの追悼展が来月からふるさとの長崎県五島市で開かれることになりました。

五島市出身の山本二三さんは、「もののけ姫」や「天空の城ラピュタ」など、日本を代表するアニメーション作品の美術監督を務めてきましたが、去年8月、胃がんのため70歳で亡くなりました。

関係者によりますと、多くのファンを魅了した山本さんの功績を広く知ってもらおうと、来月10日から1か月間、五島市の「山本二三美術館」で追悼展を開催することになったということです。

追悼展では、山本さんの生涯を写真で振り返るほか、生前に関係のあった著名人からの追悼メッセージなどを展示するということです。

また、山本さんが亡くなる1週間前まで描いていた五島の民話をもとにした遺作、「漫画 勘次ヶ城」の下書きの一部も展示されるということです。

「山本二三美術館」の副館長を務める山本さんの長男、山本鷹生さんは、「父にとって生きることはイコール絵を描くことだった。そんな絵にかけた人生、情熱を感じてもらいたい」と話していました。