福祉用具販売事業所で補助金63万円を不正受給 県が処分

福祉用具の販売などを行う時津町の事業所で、補助金を不正に受給していたことが分かり、長崎県は事業所を運営する福岡市の会社に対して、一定期間、この事業所での販売を禁止する処分を下しました。

処分を受けたのは、時津町で福祉用具の販売などを行う「ベストケア時津」を運営する福岡市に本社がある「エヴァ・ライフ」です。

県によりますと、「ベストケア時津」の男性職員は、ことし4月から7月にかけて、福祉用具の購入者など7人の名前を勝手に使って書類を偽造し、10万円余りの腰掛け便座を7つ購入したということです。

介護保険法では、10万円以上の福祉用具を購入した際には、自治体が金額の9割を補助することになっていて、男性職員は自己負担分の1割を除いたあわせて63万円分の補助金を不正に受給していたということです。

男性はこの便座をインターネットで転売して、利益を得ていたということです。

県によりますと、名前を使われた人の家族が長崎市に対して「身に覚えのない購入の通知書が届いた」と申し出たことから発覚したということです。

男性職員は、県の聞き取りに対して「ギャンブルで借金があり、返済のために不正をした。申し訳ない」と話しているということです。

県は27日付けで、「エヴァ・ライフ」に対して3か月間、「ベストケア時津」での福祉用具の販売を禁止する処分を下しました。