海上自衛隊の50代自衛官 部下にパワハラしたとして懲戒処分

海上自衛隊は佐世保を母港とする護衛艦「じんつう」に所属する50代の自衛官が、部下に威圧的な指導を繰り返すパワーハラスメントをしたとして、この自衛官を戒告の懲戒処分にしました。

処分を受けたのは佐世保を母港とする護衛艦「じんつう」に所属する50代の男性海曹です。

海上自衛隊佐世保地方総監部の発表によりますと、海曹は去年5月までのおよそ1年間にわたって、部下の隊員に対し「そんなことも知らんのか」「余計なことを言うな」と言うなど威圧的な指導を繰り返していたということです。

部下の隊員が別の上司に精神的苦痛を訴えたことから自衛隊が調査を行い、11日付けでこの海曹を戒告の懲戒処分にしました。

自衛隊の聞き取りに対して、海曹は「信頼関係があれば、多少厳しい指導でもパワハラに該当しないと考えていた。被害者に嫌な思いをさせたことは反省している」と話しているということです。

処分について、護衛艦「じんつう」の艦長の萩尾隆二2等海佐は「隊員が規律違反を生起させたことについて、重く受け止めている。今後、服務指導をさらに徹底し再発防止に努める」とコメントしています。