教諭が「車にひかれてこい」と発言 市教委が処分含め対応検討

佐世保市の公立中学校で、忘れ物を取りにいったん帰宅した生徒に対して、男性教諭が「車に1回ひかれてこい」と発言するなどしていたことが市教育委員会への取材でわかりました。
市教育委員会は「不適切な指導だった」として、今後、処分を含めて対応を検討するとしています。

佐世保市教育委員会によりますと、ことし8月、市内の公立中学校の男性教諭が、部活動の途中で忘れ物を取りに自宅へ帰り戻ってきた生徒に対して、「車にひかれたかと思った。1回ひかれてこい」と発言したということです。

また、この教諭は昨年度からことし8月にかけて、授業中、別の生徒2人をクマなどの動物にたとえ、それぞれ複数回にわたって呼んでいたということです。

保護者から連絡を受けた学校が男性教諭を調査し、市教育委員会はことし9月に把握したということです。

男性教諭は生徒3人の保護者に謝罪したということです。

学校の調べに対し、男性教諭は「厳しく指導しているわけではなく、冗談半分のコミュニケーションの範ちゅうだと思った。自分が悪かった」という趣旨の話をしているということです。

市教育委員会は「どういう事情があったにせよ、不適切な指導だったと思う。子どもたちの心を傷つけたことは許されることではない」として今後、処分を含めて対応を検討するとしています。