業者の接待受けた南島原市職員を収賄罪で起訴

南島原市の職員が市が発注する業務をめぐって、便宜を図った見返りに、熊本市の業者から飲食店で合わせて26万円余り相当の接待を受けたとして、1日収賄の罪で起訴されました。

起訴されたのは南島原市総務部防災課の参事、林田昭義被告(50)です。

起訴状などによりますと、職員は市が発注する防災行政無線施設の工事の調査・設計をめぐって、特命随意契約によって受注できるようするなどの便宜を図った見返りに、熊本市の業者から飲食店でおととし10月から12月までの間、6回にわたって合わせて26万円余り相当の接待を受けたとして、収賄の罪に問われています。

検察は認否を明らかにしていませんが、南島原市によりますと、逮捕前の市の聞き取りに対して「接待を受けていたのは事実です」と話していたということです。

一方、検察によりますと、接待を行った熊本市の業者の複数の社員については先月、贈賄の疑いで書類送検されましたが、1日付けで不起訴となりました。

検察は不起訴の理由について「諸般の事情を考慮した」としています。

南島原市の松本政博市長は「市政に対する信頼を大きく失墜させたことは大変遺憾であり、改めて、深くおわび申し上げます。再発防止に向け、職員倫理規程の徹底を行い、市民の皆様の信頼回復に向けて、全力で取り組んでまいります」などとコメントしています。