大村市「黒丸踊」ユネスコの無形文化遺産登録後初の奉納

ユネスコの無形文化遺産に登録された民俗芸能「風流踊」の1つで、大村市に伝わる「黒丸踊」が登録後、初めて奉納されました。

大村市伝統の「黒丸踊」はおよそ540年前の戦国時代から伝わる踊りで、大村市の「沖田踊」とともに去年、ユネスコの無形文化遺産の民俗芸能「風流踊」の1つとして登録されています。

この「黒丸踊」を保存する団体では毎年、この時期に祭りを開いて踊りを奉納していて、ことしは、無形文化遺産に登録後、初めての奉納となりました。

奉納踊りには、大人から子どもまで30人余りが参加し、大花輪と呼ばれる男たちが直径5メートル、重さおよそ60キロの大きな花輪を背負い、太鼓を打ち鳴らしながら舞を披露していました。

そして武士姿の7人の子どもたちが笛や太鼓などのお囃子の音色に合わせて勇壮な舞を披露すると訪れた人たちはカメラで撮影しながら踊りに見入っていました。

息子と孫が参加した60代の女性は「感動した。孫の子どもが参加できるくらい長く続いてほしい」と話していました。

祭りを主催した団体の前川與会長は「大村の歴史を伝え、地域の人たちをつなぐ踊りだ。ユネスコにも認められ伝統を守っていく責任を感じながら続けていきたい」と話していました。