パワハラ被害で実名記載の女性に謝罪文書「がっかりする内容」

県立の学校で働いていた女性が、職場でのパワーハラスメントの被害について長崎県が設置する外部の窓口に匿名希望で相談したにもかかわらず、県の文書に実名で記載されて保管されていた問題で、21日女性のもとに県から謝罪の文書が届きました。

女性はNHKの取材に対して「文書では県の対応のどの部分が不適切だったかという認識にも触れておらず心底がっかりしている」などと話しています。

この問題は、県立の学校で働いていた女性が職場でのパワーハラスメントの被害について長崎県が設置する外部の窓口に匿名希望で相談したにもかかわらず、県の文書に実名で記載されて保管されていたものです。

これについて、20日の記者会見で大石知事は「一部不適切な対応があったことについてはおわび申し上げます」と述べ女性に文書で謝罪する意向を明らかにしていました。

女性によりますと、21日、県から郵送で文書が届いたということです。

文書には「一部不適切な対応があった点につきまして、おわび申し上げる次第です。今後は、個人情報保護制度にのっとって、適切な対応を行って参ります」などと記されていたということです。

女性はNHKの取材に対して「文書では県の対応のどの部分が不適切だったかという認識にも触れておらず心底がっかりしている。県には対面での説明で、再発防止策も示してほしい」と話しています。