諫早市のふるさと納税返礼品 和牛でも産地偽装し県外産

諫早市のふるさと納税で、返礼品の一部に基準外のものが含まれていた問題で、返礼品の和牛でも県外産のものが使われていたことがわかりました。
福岡県の業者が産地を偽装していたということで、九州農政局は、食品表示法に基づいて、福岡県内の会社に対して表示の是正や再発防止策の実施を指示しました。

指示を受けたのは、福岡県久留米市にある食肉卸・加工業者「タツミ商事」です。

九州農政局によりますと、この会社は、長崎県産ではない国産和牛の切り落としの商品を、容器に「ながさき和牛」と偽装して、少なくとも去年4月1日から12月末にかけて、およそ15.6トンをふるさと納税の返礼品取扱業者に販売したということです。

この和牛は、すべて諫早市のふるさと納税の返礼品として納品されたということです。

九州農政局は、14日付けでこの会社に対して、食品表示法に基づいて表示の是正や再発防止策の実施を指示しました。

九州農政局によりますと、この会社の社長は聞き取り調査に対して「受注に必要な仕入れが不足し、受注を打ち切られるのが怖かった。二度とこのようなことを起こさないよう対応していく」と話しているということです。