県立の障害児施設で14件の虐待行為 看護師らを処分 諫早
障害がある子どもたちを受け入れている諫早市の県立施設で3人の職員であわせて14件の虐待行為があったとして、県は、63歳の男性看護師らを処分しました。
長崎県は、障害がある子どもたちを受け入れている諫早市の「長崎県立こども医療福祉センター」で、職員による利用者に対しての虐待行為があった疑いがあることがわかったとして調査を進めていました。
その結果、施設の3人の職員が平成27年ごろからことし6月ごろにかけて利用者に対し性的な言葉を発したりほかの職員の悪口を言わせたりするなど、あわせて14件の虐待行為があったことが分かったということです。
このうち、12件については63歳の男性の看護師によるものだということで、県は、2日付けで停職5か月の懲戒処分とし、看護師は、2日付けで依願退職したということです。
そのほかの2人については厳重注意の処分とするとともに、上司2人を文書による訓告の処分としました。
また、一部の虐待行為については看護師らの上司が把握していたものの対応せずに放置されていたということで、今後、研修の見直しなどを行っていくとしています。
県障害福祉課の佐藤隆幸課長は記者会見で、「県立の施設で虐待があったことを重く受け止めている。再発防止に務め、利用者や保護者などの信頼回復を図っていく」と話していました。