世界文化遺産登録5年を記念 久賀島クリーンウォーク 五島市

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録されて5年を迎えたことを記念して、五島市の久賀島で、観光しながらゴミを拾って貴重な構成資産を守ろうという催しが開かれました。

この催し「久賀島クリーンウォーク」は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録されて5年を迎えたことを記念して行われ、島の内外から50人ほどが参加しました。

参加者は明治初期のキリシタン弾圧で多くの殉教者を出した「牢屋の窄」を訪れ、ガイドから、およそ200人がわずか12畳の牢屋に押し込められるなどして42人が殉教したと説明を受けました。

このあと、参加者は厳しい弾圧を耐え抜いた信者たちが明治14年に建てた「旧五輪教会堂」を訪れ、木を曲げる造船の技術が活かされた建物を見学しました。

そして、教会のまわりやペットボトルや空き缶などが漂着した近くの海岸を清掃し、90リットル入りの袋でおよそ20袋分のゴミを集めたということです。

石川県から参加した女性は「貴重な教会などをたくさんの人に知ってもらって、長くきれいな状態を保ってほしいと思います」と話していました。